2011年9月22日木曜日

ネパールのチトワンナショナルパークにて、ジャングルの中で一人野生のサイに遭遇

初めに前にも少し書きましたが、僕は今までの旅でカメラを持ち歩いたことがありませんので写真がありません。今回ブログを書くために初めてカメラを持ちました。
僕の今までの旅でのいろいろなエピソードには写真を載せられません。その分ゆっくり記憶をたどりながら丁寧に書いていきます。

ネパールというとヒマーラヤエベレストトレッキング、ほとんどの人は山を想像すると思いますが、ネパールの南、インドとの国境の近くにタライ平原があります。
そこにチトワンナショナルパークと云う壮大なジャングルがあります。
今回の話はそこでの体験談です。僕にとってもかなり怖くて危ない体験でした。

今から27,8年前になると思います。一人、カトマンドゥーからチトワンを目指してバスに乗りました。
たしか夜行バスだったと思います。TaTa(インド製)のおんぼろバスです。翌朝たぶんバイラワ?と云う町に着き、そこで乗り換えて、たぶんデリバザール?と云う所で降ろされました。そこからは牛車で行けとバスの車掌に言われました。本当に何にもない所でビックリです・・・
しばらく待つと一台の牛車がやってきました。インドのヒトこぶ白牛に荷台が吐いているヤツデス
本当にびっくりするぐらい大きい牛です
牛車の荷台に乗って一路チトワンを目指しました。この牛車、メチャクチャ遅いんです。ビックリするぐらいです。歩いた方が全然早いんですが・・・とても気持ちがいいんです
初めて乗る牛車の荷台からゆっくり外を眺めていると何とも言えないです・・・とても不思議な世界です
ちょっと想像してみてください・・・・・
その時の周りの景色は、たしか・・?畑が一面黄色い花で埋もれていたと思います。たぶん菜の花じゃないかと思うんですが・・?2時間ほどで目的地チトワンに着きました。
カトマンドゥーを夜に出てチトワンに着いたのが確か午後だったと思います。
何時間ぐらい掛ったのか・・・距離はたぶん300キロないと思うんですが・・・
でもいいんです・・・その時の僕は時間がたっぷりありましたから。なにせ蒸発の身でありましたから・・・

パークの中にロッジがありましたが、そこはちょっと値段がが高かったです。
手前に何軒かありましたのでそちらで聞くと値段が全然違いました。
ほとんど変わらないのでそちらの一軒を選びました。【値段は忘れましたがメチャクチャ安かったです】
でもたしか・・?電機はなかったような気がします・・?でもランプがありますから全然問題ないです。
あのころのネパールの生活は、朝は夜明けとともに起きて夜は早々に寝ちゃいましたから・・・

その夜ロッジのレストランで食事をしていると一人の少年が来て、僕はガイドだけど明日の朝ジャングルツアーに行かないかと聞いてきました。
年は15歳ぐらいだと思います・・?かわいい顔でした・・・ここで生まれてここで育ったからジャングルは隅から隅までで知っていると流暢な英語で話しかけてきました
ここネパールはどこに行っても英語が通じるのです・・・ちょっとビックリもんです・・・
とりあえず彼に連れて行ってもらうことに決めて部屋に戻りその夜は寝ました。
ガイド料はちょっと忘れましたがたしか・・?100ルピーぐらいだったと思います・・?

次の朝レストランで食事をしていよいよ出発です・・・・・
たしか欧米人の同行者が2,3人いたと思います・・?
ガイドを先頭に後から僕らが就いていきました。
初めに2,3メーターぐらいあるブッシュがありました。
そこを抜けると、なんと表現していいか難しいのですが・・・木がおうおうと茂ってる・・?
鳥の巣をでっかくしたヤツ・・??そんな感じです・・・
僕は思わず・・アーこれがジャングルなんだと思いました。 

いよいよジャングルに突入です。
いったん中に入るとけっこう薄暗かったです・・・たくさんの木が重なり合って空が見えないぐらいです。
そして中にはたくさんの道らしき物・・?たぶんけもの道だと思います・・?が本当にたくさんの道があるんですが、全然関係なくすたすたと歩いていくガイドを見て・・?不思議な気持ちでした・・・
本当に分かっているんですね・・・すごいですね・・・
しばらくジャングルの中を歩くと、彼がジャングルの中での注意事項を話してきました。
まず初めにカサカサッと音がしたら急いで木に登れと言って来ました。
サイか何か大きい動物だと言いました・・?みんな一瞬目がテンになりました。
でもここではこのガイドの少年だけが頼りです・・・みんな真剣に聞いていました。
もちろん僕もです・・・けっこう長い事歩き廻ったのですが何にも出てきません。
すると少年が向こうに小屋があるのでそっちに行こうと言って歩きだしました。
しばらくすると小さい小屋が見えてきました。
見張り台のような小屋です・・?みんなでその小屋に登って一休みです。

小屋の近くに小さな池があります。
その池にタイガー(トラ)が時々水を飲みに来るとガイドの少年が言いました。
みんな一瞬・・ホント・・?そんな感じで・・お前は見た事があるのかと尋ねました。
するとガイドの少年はまだ見た事がないと言いました・・・正直ですね・・・
その後しばらく小屋にいましたが何も出てこないのでその日はロッジに戻りました。
結局この日は何も出てきませんでした。
見たのは鳥ぐらいでした。
でもジャングルに入る前に野生のチキン(ニワトリ)を見ました。
尾が長くてとてもきれいな色をしていました・・体長はけっこう大きかったです。
木から木えと軽く飛んでいましたが・・長くは飛べないとガイドが教えてくれました。

その夜レストランで食事をしながら明日もまた行こうと約束をし部屋に戻り寝ました。

翌朝、ガイドがあの欧米人も一緒に行くけどいいかと聞いてきました。
前日レストランで見かけたときあまりいい印象じゃなかったので・・?
それじゃー僕は今日はのんびりしているので・・と云い・・断りました・・・わがままですね・・・

一人でボーとしていたのですが・・退屈してきましたので・・・
ちょっとぐらいだったら大丈夫だろうと思い・・?
一人ジャングルに向かい歩いて行きました。

それが間違いの始まりでした。 

本当に少しぐらいなら・・?そんな軽い気持ちでジャングルに足を踏み入れました。
昨日と同じようにジャングルの中は薄暗かったです。
本当にちょっとだけ・・足を前に進めたのですが・・?
アレー・?どっちから来たんだっけ・・?こっちからだっけ・・?
道があっちこっちにいっぱいあって訳が判らなくなりました。
ヤバイ・・・でも初めのうちは何とか戻れるだろうと思い・・?ただ歩きまわりました。
けっこう長い事歩き廻りました。

すると、カサカサッとかなり大きな音が聞こえてきました・・?
一瞬、頭の中を昨日のガイドの話が浮かび・・?ヤバイ・ウソだろー・・
すばやく、登れそうな木を探し急いで木に登りました。
すると、音のした方から一頭の大きな黒い生き物が現れました。

サイです・・・本物のサイです・・・生まれて初めて見る野生のサイです・・・
ビックリです・・・とにかく!!!です・・・
ただあぜんと・・・上からサイを見下ろしていました。
サイも・・・下から僕を見上げていました。

目と目が合いました・・?本当に目と目が合っちゃったんです・・?
しばらく見つめ合いまし・・?不思議な感じでした・・?
怖さが少しずつ薄れてきました・・?
サイの目がバッファロー(水牛)と同じ眼をしていたからです。
やさしい目です・・・その時、頭の中で・・?アー・・?サイは草食動物なんだと・・・・・
恐怖心がほとんどなくなって来ました・・・不思議ですね・・・??
するとサイクルッと回りもと来たほうにもどって行きました。
僕はしばらく木の上でボーとしていました。
たぶんこれを放心状態って云うんでしょうね・・・?? 

今回はこのへんにしておきます。
この後まだ続くのですが・・・ちょっと疲れてきましたので・・・
あまり長いのも・・?なんですので・・?
この続きはまたあらためて書きます・・・・・

1 件のコメント:

  1. ジャングルの中で迷子になるって映画みたいなシチュエーションですねー、一体どうなるのか続きが気になります。想像するとこわいですが興味津々です。

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